看護師の体験談:復職

看護学校を卒業後、呼吸器専門病院に就職したHさん。
就職して3年目に結婚し、第1子を妊娠。子供が生まれてからも仕事を続けるつもりでいたHさんは、1年の育児休暇を経て復職。そしてその2年後には第2子を妊娠。同じく1年の育児休暇を経て、再び同じ病棟で勤務数ることになったのです。

子供は幼いころ、肺炎になることがしばしばあったそうです。職場は2交代制だったので、熱で苦しんでいる子どもをご主人に任せ夜勤へ行ったこともあるそうです。もちろん勤務中には、子供のことが心配になり「このような生活を続けていてもいいのだろうか」と悩んだそうです。

しかし、長女が小学校を1年後に控えたある日、子供の今後のことを考えて不安になったそうです。
「自分が夜勤で、夫の帰りが遅い日は、子供は祖父母宅に泊まっていました。保育園なら問題がなかったのですが、小学校は友達と待ち合わせて一緒に学校へ行きます。祖父母宅に預けて家にいない日があると、もう誘ってもらえないのではないか・・・」

確かに子供のことを考えると、これ以上この病院で勤務し続けるのが難しいことは重々承知。でも9年間働き続けてきた病院は人間関係もよく、仕事にもやりがいを感じていたので、なかなか退職する決意を固めることができなかったそうです。

そんな時、転機が訪れました。友人から言われた一言。「あなたにとって、一番大切なことって何?」

それから、日勤だけの職場を探そうと決意し、職場探しを開始。そして、以前看護情報誌で読んだ企業の健康管理室で働く看護師の方の話を思い出したそうです。

この健康管理室では、治療よりも予防に力を入れている。予防ができれば、本人やご家族の方の負担を軽減することができる。そう考えると、『是非やってみたい』と思い、そこから職場探しが始まったのです。

でもこの企業の健康管理室という職場は、病院の看護師と比べてそんなに募集があるわけではありません。
諦めかけていた時、通い続けたハローワークで見つけた職場が、現在の職場。締切は過ぎていたそうですが、無理を承知で応募したところ、無事、採用に至ったそうです。

現在は、産業医一人、看護師二人の計3名体制で、診療、怪我の処置、薬の処方、健康診断、生活指導などをしているそうです。

そして、「この仕事を始めてから、子供と過ごす時間が増えました。休みも一般企業と同じなので、子どもの友達を自宅へ招いたり、一緒に外出できたりで、今はとても満足しています。」とのこと。

今後は、精神ケアを勉強していきたいとのこと。
最近の社会人の傾向を見ていると、心の病に悩む人が増えてきています。
転勤・人間関係、職場のトラブル等で、うつ病になる人が増えてきています。

「この職場で働いているからには、心の病を背負った人としっかり向き合得るようになりたい」と勉強に精をだす毎日だとか。